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シェルフシリーズのリブランディングにかける想い
オフィスやクリニック、個人宅に至るまで、どんな空間にもフィットし、高い品質と機能美でその“空間にいのちを吹き込む” エレクターシェルフ。エレクター株式会社の設立58年目に、エレクターシェルフのリブランディングに取り組んできた、開発と設計のそれぞれの担当者が、“エレクターのものづくりへの情熱” を語り合いました。

(写真右)営業本部 戦略グループ シニアマネージャー 大浦 英之
(写真左)生産本部 製品部 設計グループ 仲田 翔
(所属組織・役職は掲載当時となります)

シェルフシリーズのリブランディングにかける想い

<大浦>
今回のリブランディングでは、全ワイヤータイプの「スタンダードエレクター」を「ファーストシリーズ」に、SUS304ステンレスのポールを使った業務用の堅牢な「スーパーエレクター」を「スーパーシリーズ」に、そして家庭用シリーズである「ホームエレクター」を「ベーシックシリーズ」に名称変更しました。

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2023年1月、エレクター株式会社はメイン製品であるワイヤーシェルフの3シリーズを変更しました


ホームエレクターは、スーパーエレクターの耐荷重が250kgなのに対して135kgという規格ですが、充分に耐久性のあるシェルフとして、一般家庭のみならず業務用としても幅広く使われています。そこで多くのユーザーにとって“ベーシック” なラインと考え、名を「エレクターシェルフ ベーシックシリーズ」に改めました。

ベーシックシリーズ
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ホームエレクターは「エレクターシェルフ ベーシックシリーズ」へ


<仲田>
本当に、ホームエレクターは私たちの予想以上にさまざまな場所で使っていただいていますね。他のメーカーの商品を圧倒する品質と、必要最小限かつ飽きのこないデザインというコンセプトを評価してもらえているのかなと感じます。

<大浦>
エレクターシェルフの1番の価値は「長く使えること」だからね。もちろん、リブランディング後も品質や生産体制は変わりません。例えば、ワイヤーのメッキ加工はニッケルを2回かけた後にクロムを施した3層メッキで、他のメーカーでここまでしている商品はないよね。

エレクターシェルフと他社の比較

<仲田>
そうですね。甲府市の工場で対錆性をテストし、競合商品とは比較にならないほどサビに強いことが証明されています。海外工場で作っているラインも含め、「ここまで行うの?」と言われるほどの検品の厳しさは、ずっと貫いていますね。

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エレクターの妥協なき品質へのこだわり

「TIMELESS TRUST」を保つため高い品質と組み換えの自由度にこだわる

<大浦>
そこは「TIMELESS TRUST(時を超える信頼)」を掲げるワイヤーシェルフのパイオニアとしてのプライドを持っているからです。だから、耐久性には絶対的な自信がある。もう一つの強みとしては、組み換えができること。棚板とポールなどのパーツを分解して組み立て直せるので、使う場所が変われば、そのスペースのサイズに合わせてシェルフも形を変えられる。そんな自由度の高さとフレキシビリティ性も、長年、多くの方に愛用していただいているポイントだと思います。

いわゆるファスト消費的な大量生産・大量廃棄とは対極にあるわけで、ユーザーは、SDGsの観点からもサスティナビリティの高さに価値を見出してくださっている。そして、今回、ベーシックシリーズでは、品質を担保した上に、インテリアのトレンドを取り入れていくことを一層強く意識しました。

<仲田>
そのコンセプトの下、ベーシックシリーズのカラーのうち、ホワイトとブラックはマットな質感に変更しました。棚のサイズと6種類のカラーを選べるオーダーシェルフも継続します。こちらは甲府工場で職人が一つひとつ手作りし、国内生産で職人が一枚ずつ作るというのも、他にはないこだわりですね。

ベーシックシリーズサンプル
▲上から、マットな仕上がりになったホワイトとブラック。「ウッドシェルフ」のブラックウッド調とウォールナット調の試作の数々。

ベーシックシリーズの新商品「NEW ウッドシェルフ」は設計から見直した



ベーシックシリーズ・ウッドシェルフ <大浦>
新商品の「ウッドシェルフ」は、これまでの設計を一新するものです。従来の商品に比べカジュアル化と多機能化を図りました。設計には、天板は木調で4 種類のカラーにし、かつ耐荷重100kgという無茶なリクエストをしてしまいましたが(笑)。

<仲田>
はい(笑)。天板の厚みもギリギリまで薄くしなければならないので、厳しい条件でした。さらに、耐荷重をクリアしつつ天板をシームレスに使えるように、コーナーリングが出っ張る部分をなくすことになったんです。そこで初めての試みですが、コーナーの素材はアルミにしました。

さらに、フラットにしたコーナーに天板を乗せなければならず、技術的にかなり難しかったので、設計チームでは「正直、勘弁してほしい」という弱音も聞こえてきましたよ(笑)。

<大浦>
設計の仲田さんたちはそう言いながらも、ちゃんと形にしてくれるから頼もしいです。この「NEW ウッドシェルフ」では“全てのノイズ”、つまりユーザーさんが不便だと思うポイントを取り除くというのが目標でした。さらにデザインと機能の両立へなど、たくさんのアイデアを妥協せずに実現してくれました。

<仲田>
開発やデザイナーの要求に応えることが絶対的な課題で、超えるにはなかなかに高いハードルでしたが、設計者としては「できない」ということだけは言いたくありませんから。

試作と検証
▲新商品開発には3Dプリンターや石膏を用い、試作と検証を繰り返した。

アルミ製コーナーダイカスト

▲「NEW ウッドシェルフ」アルミ製コーナーダイカストは数々の厳しい条件をクリアした自信作。

ファスト消費の対極にあるアイテムを付加価値を求めている人に届けたい

<大浦>
そんな試行錯誤があったからこそ、一目見て直感的に「自分の家でも使いたい!」と思えるものが完成しました。アクセサリーパーツなどを新しくし、機能性も追求しているので、きっと価格以上の価値を認めていただけると思っています。

<仲田>
まさに今回のリブランディングのテーマである「働く場にも生活の場にもフィットするデザイン」が実現できたのではないかと思っています。

<大浦>
その手応えは感じているよね。今回のリブランディングでベーシックシリーズを打ち出すのは、とにかくリーズナブルな価格で棚に物を置ければいいというライトユーザーの他に、こういった商品を求めている層があると判断したから。働く場がカジュアル化し、家庭がオフィス化している今の時代に、きっと響くものができたと確信しています。

ベーシックシリーズのコーナーリング
▲ベーシックシリーズはコーナーリングのロゴも一新。シンプルかつ力強いデザインになりました。

ホームエレクターは「エレクターシェルフ ベーシックシリーズ」に生まれ変わりました

ホームエレクターの「業務用のプロから培ったノウハウを家庭用シェルフへ」というコンセプト、日本に合わせたセンチモジュールのサイズ展開はそのままに、2023年1月からは家庭用としてだけではなく、人の営みが生まれる、あらゆる空間で愛されるシェルフに生まれ変わりました。

ベーシックシリーズ・バナー

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