• LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
「スーパーシリーズ」を支えるポール

エレクターシェルフ スーパーシリーズ」は多くの産業で広く使用され、各業界のプロフェッショナルに支持され続けています。そのスーパーシリーズのシェルフを支える重要な役目を果たしているポール(柱)。ポールにもエレクターならではのこだわりがたくさん詰まっています。

  1. ステンレス製の理由
  2. 日本生まれのダブルライン
  3. 安全に物を載せるための正確さ
  4. アジャストボルトのこだわり
  5. キャスターの豊富さも自慢です
  6. 配膳車への発展

ステンレス製の理由

エレクターシェルフ スーパーシリーズのポール本体は全てステンレス製。素材の異なる3種類をご用意しています。環境に合わせて最適なものをご使用いただけます。

スーパーシリーズのポール

「Pポール」高い汎用性によりオールマイティに使用可能
本体:SUS304、ポールキャップ:ポリエチレン、ダイカストナット:亜鉛、アジャストボルト:スチール製三価クロメート処理

「PSポール」耐食性・耐薬品性に優れ、特殊な環境や過酷な環境下で威力を発揮
本体:SUS304、ポールキャップ:SUS304、ダイカストナット:SUS304、アジャストボルト:SUS304

「PAポール」(受注生産)コストパフォーマンスに優れたポールです
本体:SUS430、ポールキャップ:ポリエチレン、ダイカストナット:亜鉛、アジャストボルト:スチール製三価クロメート処理


アメリカのスーパーエレクター・シェルフは1969年の発売当初、スチール製のポールを採用していました。日本国内では、日本エレクターシェルフ株式会社(現在のエレクター株式会社)が1971年からスーパーエレクター・シェルフ(現在のエレクターシェルフ スーパーシリーズ)の製造・販売を開始した際に、ポールの材質をステンレスに変更しました。

エレクターシェルフは、何度でも組み替えて使用できるのが特徴のひとつ。しかし、シェルフを何回も組んだり外したりすると、ポールに傷がついてしまいます。スチール製のポールでは傷からサビが発生する懸念があったため、日本ではスーパーエレクター・シェルフの発売以来、ポールの材質はステンレスを採用しています。

ポール本体には#600研磨を施すことにより鏡面に近いクリアな光沢が生まれ、ゴミや油も付きにくい仕様に。ステンレス製のポールとスチール製(クロームメッキ、抗菌クリアコーティング仕上げ)のワイヤーシェルフとの組み合わせでは、棚として組んだ際にポールとシェルフで色に違いが生じます。ポールに施す#600研磨はその色の差を少なくする効果もあります。

日本生まれのダブルライン

組み立ての際の調整のしやすさを考え、ポールには8ピッチ毎にダブルラインが入っています。ダブルラインは通常のライン(溝)と太さを変えることで、美しさを細やかに配慮するだけではなく、誤ってダブルラインの位置で棚板を組むことを防ぎます。

ダブルライン

このダブルラインはエレクター株式会社によって考案され、国内のスーパーエレクター・シェルフの標準仕様となりました。その後、スーパーエレクター・シェルフが誕生したアメリカでも採用され、今では世界中で一般的なものとなっています。

ダブルラインが8ピッチ毎に入っている理由は、縁起の良い数字だから。漢字の「八」から連想される末広がり。上(現在)から下(未来)へ広がり発展・繁栄する。入って来たものが次第に大きくなっていくという意味を表しているため、エレクターシェルフをお使いいただく方に、より良い運気をお招きしたいと願っているからなのです。

安全に物を載せるための正確さ

シェルフを固定する位置にある溝は25.4mm毎に入っています。大型のグルービングマシンでポールを持ち上げ溝を入れているのですが、この際同時にポールを垂直に矯正しています。このことで、シェルフを水平に保ちやすく、安全に物を載せることができるのです。エレクターシェルフに求められる正確さは、棚板だけではなく、ポールによっても支えられています。

アジャストボルトのこだわり

スーパーシリーズのポール脚部にある六角形のアジャストボルトは、底面にかけて緩やかなカーブを描いたシルエット。ほこりや汚れが落ちやすいように工夫された形状です。

アジャストボルト

関連コンテンツ

細部にまでこだわる「スーパーシリーズ」
神は細部に宿る。細かなところまで気を配って作られたシェルフだからこそ、スーパーシリーズは各業界のプロフェッショナルに愛用され続ける製品なのです。

キャスターの豊富さも自慢です

ポールにはキャスターを取り付けることができ、載せたものをそのまま運ぶことができます。

キャスター付き

スーパーシリーズのキャスターは最大140kgまでの軽量物の搬送に適した「ねじ込みキャスター」と、最大200kgまでの中・重量物の搬送に適した「打ち込みキャスター」があります。

キャスターの取り付け方
「ねじ込みキャスター」では2つの材質、「打ち込みキャスター」では7つの材質でそれぞれストッパーのあり、なしがあります。「打ち込みキャスター」は材質によって車輪径はΦ100mm、125mm、150mmをご用意。金具はスチールとステンレスをご用意しているものもあります。カタログ掲載品のキャスターの総数は56種類にもなります。

F1レースでは晴れ用のドライタイヤと雨用のレインタイヤが、それぞれ硬さや溝の深さなど異なる複数のバリエーションで準備されます。

F1レース

晴天、雨天、曇天など、さまざまな天候で開催されるレース。サーキットの路面状況は、舗装の種類、気温、湿度などによって変化します。ドライバーは、天候や路面状況に合わせて、最適なタイヤを選択する必要があるからです。タイヤの耐久性や燃費性能を考慮して、タイヤ戦略を立てるのですね。

スーパーシリーズは様々な業界で使用され、用途に応じた使われ方をしています。例えばホテルやレストランの厨房・バックヤード、食品工場の生産現場、病院の中央材料室、工場の作業現場・クリーンルーム、研究室の薬品を扱う現場などです。

それぞれの環境に応じて多彩なキャスターの選択肢があることは、エレクターシェルフが様々な産業で支持されている理由のひとつなのでしょう。

キャスター一覧表
打ち込みキャスターにはバンパーが付属。より重たいものを運ぶ際に役立つドーリー(台車)にもバンパーが付いています。車のバンパーと同じく、衝突した際に衝撃を和らげシェルフと載せているものを保護する役目を担っています。

バンパー

関連コンテンツ

素材でわかるキャスターの選び方
エレクターシェルフ スーパーシリーズ(旧:スーパーエレクター)に取り付け可能な打ち込みキャスターの種類は、素材によって7つ。用途別のキャスター素材の選び方、耐荷重の計算方法をご紹介します。

配膳車への発展

病院や高齢者施設で食事を運ぶ配膳車。意外にもキャスター付きのエレクターシェルフが病院で活用されたことに着目し、開発したのがきっかけでした。

関連コンテンツ

50年前にさかのぼる、エレクターと配膳車の歴史
日本で最初の配膳車は、業務用ワイヤーラックとして開発された「エレクターシェルフ」にキャスターを付けたものでした。50年前から配膳車を作ってきたエレクターと配膳車の歴史をご紹介します。
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お問い合わせCONTACT

法人のお客様はこちらから

個人のお客様はこちらから

ページトップへ戻る