Do It Yourself
第2次世界大戦後のロンドン。戦争で破壊された街中で失われつつある希望の中、前に進むしかないという「とにかくやってみよう」の精神で「Do It Yourself」というスローガンのもと歩み始めました。専門的な技術を持たずとも自ら家具を組み立てることによりDo It Yourselfという言葉が生まれたのです。日本でDo It Yourselfの言葉が広まったのはバブル崩壊後。お金で解決するのではなく、多くの人が自ら欲しいものを自らの手で作り上げることに目を向けました。ちょうどその時、時代に呼応する様に生まれたのが「ホームエレクター」でした。
「業務用シェルフのノウハウを家庭でも」というコンセプトのもと、誕生したホームエレクター。ホームエレクターはサイズやパーツが豊富。思いのままを形にすることができ、普通の家具では作り得ない自分だけの空間を手に入れることができました。
使用シーンや使い勝手、趣味嗜好からイメージを膨らませパーツを選ぶ。自ら設計し、自ら組み立てることで、思い描いたシェルフが形になっていく。自分だけの1点物のシェルフの完成まで、その過程を楽しめるのがエレクターシェルフです。
完成後は大変な思いをした組み立てのことや、自分だけが知っているこだわりを思い出しては、エレクターシェルフを見てニヤニヤしてしまう。人それぞれの楽しさを味わえるというのもエレクターシェルフの魅力。DIYの魅力と似ています。金属でできているエレクターシェルフなのに、自分の手で作ったという不思議なぬくもりがそこには存在するのです。
エレクターシェルフは耐久性の高さから末永くお使いいただけるのが最大の特長。ライフサイクルが変わるとエレクターシェルフを捨てるのではなく、組み替えて別の用途として使用する。そのように、ホームエレクターに愛着を持って長くご愛用いただいている方も多いことでしょう。
ホームエレクターから生まれ変わった「エレクターシェルフ ベーシックシリーズ」は、ホームエレクターと同じ規格で作られています。パーツを付け足して、今までのホームエレクターと一緒に使用することも可能。使用していなかったホームエレクターのパーツを、ベーシックシリーズと組み合わせて、新たないのちを空間に吹き込むこともできます。(※)
(※)ホームエレクターのブラック・ホワイトは光沢のある仕上がりでしたが、ベーシックシリーズはマットな仕上がりになります。特にホワイトはややベージュ寄りのホワイトになるため、混同した使用であると色の違いが明確にわかります。
ゆりかごから墓場まで
第2次世界大戦後のイギリスでは「ゆりかごから墓場まで」という、この世に生まれてから去るまで、社会全体で面倒をみましょうという社会保障制度を拡充するためのスローガンが生まれました。エレクターシェルフでゆりかごやお墓を作ることはできませんが、エレクターシェルフはお使いいただく方の人生に長く寄り添うことができます。ライフサイクルに沿って、何度でも組み替えて、その姿を変えて使用していただく。エレクターシェルフを組むワクワク感、楽しさを何度でも味わっていただく。Do It Yourselfの精神で考え工夫し、オフィスやご家庭に個性を添えるインテリアとして、人生までも寄り添う存在でありたい。エレクターシェルフ ベーシックシリーズの願いです。