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トップトラックシステム活用事例 <Sow Experience>

トップトラックシステムで作業時間が大幅に短縮されました

ソウ・エクスペリエンス株式会社 様

原宿にあるビルのワンフロアにオフィスを構えるソウ・エクスペリエンスは、カタログギフト業界に「体験ギフト」という新しいサービスを生み出したベンチャー企業です。モノ(商品)ではなく、ヨガやエステ、乗馬などといった非日常の「体験」をプレゼントできるという特別感がユーザーからの支持を得ています。

ギフトの購入や体験の申し込みはオンラインで受け付けていますが、体験を選ぶカタログに関してはあえて紙のパッケージにこだわり、「ギフトを受け取った方が手に取って選ぶ」という体験も大切にしています。

カタログの在庫管理からピッキング、梱包、発送の一連の流れは自社のオフィス内で完結。60種類の多岐にわたるカタログの管理にはエレクターの移動棚トップトラックシステムが一役を担っています。

実際の業務の中でトップトラックシステムをどのように活用されているのか、原宿のオフィスにお邪魔して、ロジスティクス業務に関わっている取締役CSOの山形さんと、ロジスティクスチームマネージャーの本間さんにお話を伺いました。

インタビューにお答えくださった方

取締役CSO 山形 英恭 様(写真右)
ロジスティクスチームマネージャー 本間 大海 様(写真左)

最初のきっかけは「お試しで入れてみよう」

ソウ・エクスペリエンスで最初にトップトラックシステムを導入したのは、2017年頃のこと。2005年の創業時は5種類ほどだったカタログの種類が徐々に増えていき、ピッキングや梱包のオペレーション改善に悩んでいた頃でした。

煩雑になっていた業務を効率化するため、収納力を上げつつ、動線も確保できる棚を探していた時に見つけたのがトップトラックシステム。シンプルで機能の拡張性もあったところが気に入り、「とりあえずお試しで入れてみよう」と幅6m、奥行2mのスペースに10台の移動シェルフを導入しました。

カタログの部材をそれぞれどこに配置したら一番効率が良くなるのか、負担の少ない動線にするにはどうしたらよいか、実際に作業を担当するスタッフ同士で意見交換しながら配置や動線を工夫し、最適な方法を模索していきました。

導入当初の図面▲ 最初は10台のシェルフを導入していただきました。

オフィスの移転を機に棚の数を倍以上に拡張

2018年にはギフト事業が順調に拡大していき、現在のオフィスとなる原宿のビルへ移転することが決まりました。新オフィスの設計で第一に考えたのは、カタログ保管スペースの確保。5年後に商品の数が増えていても対応できるように、トップトラックシステムを拡張することにしました。

拡張した移動棚の全長はなんと13.66m。6mだった以前の2倍以上の長さです。10台だった棚は21台に増設されました。基本設計ではまずオフィスの壁一面にトップトラックシステムのスペースを配置して、そこを基準に梱包・発送のオペレーションに必要なスペースを逆算していきました。

▲ 新たに棚とレールを追加して移動棚を拡張しました。

山形さんは移転当時にロジスティクスチームの責任者を務めており、このロジスティクスエリアの設計にはかなり力を注いだそうです。棚の一つ一つにナンバリングをして商品管理のシステムに紐づけ、どこに何があるのか、ピックアップに最適な順番はどれかなど、手元の端末を使って一目で分かるようにしました。

2018年の移転から取材時点で約6年が経ちますが、「5年後にも対応できるように」という言葉通りに、現在もほぼ当初想定した使い方で機能しています。

▲ 広いオフィスの壁一面にトップトラックシステムが並んでいます。

縦一列に並べたシンプルな配列で業務を効率化

ロジスティクスチームでは、1日に7~8人が出社して作業を行います。流れ作業がしやすい配置とシステムを構築して業務の効率化を図ってきました。

トップトラックシステムのすべての棚は一列に並べたシンプルな配列を採用。ピッキング用端末に表示される商品リストは、棚の配置に合わせた順番で表示されるようになっています。

ピッキング担当はカートに取り付けられた端末を見ながら、左側のカタログの棚から必要なカタログを抽出し、今度は右側の梱包エリアに移ります。梱包エリアではカタログとチケットをセットして入口に向かって商品が渡されていき、最後には発送用の台に。一連の流れが一筆書きの動線で完了できるようになっています。

▲ ピッキングから発送までがスムーズな動線になっています。

オフィスの移転でスペースが広くなったことで、改善点に気づいたらより作業しやすい動線になるように変えてみて、うまくいかなかったら戻して、というような変更も行いやすくなりました。試行錯誤を経て、落ち着いたのが現在の形。移転前に比べると作業効率は大幅にアップしました。

オフィスは執務エリアもロジスティクスエリアも一体になった開放感のある空間。風通しが良く、スタッフ同士部署の垣根を越えて意見交換がしやすい雰囲気です。ロジスティクスチーム発信のパッケージ提案で業務改善につながったケースもあるそうです。

残業時間とミスが減り、大型案件が無理なく受注できるように

以前は配送業者の集荷時間ギリギリまで作業して、毎日の残業も多かったとのことですが、徹底した業務の効率化で現在は余裕をもったスケジュールを組めるようになりました。

スピードが速くなっただけでなく、ミスもほとんど無いとのこと。スタッフの意見を取り入れて環境を整えることで、仕事の正確性も向上しました。

「発送業務に余裕ができて、受注数の多い大型の案件にも短期で対応できるようになったので、営業チームもやりやすくなったと思います」という本間さん。作業効率の向上が売り上げの向上にもつながる良い例になっています。

▲ 以前よりもカタログの種類が増えましたが、作業時間は大幅に減りました。

実は棚を動かす頻度は低い

よく使うカタログは通路面からすぐに取り出せるようにしているため、実は日常的に棚を動かすということはあまりないのだそうです。

ただ、ストックとして置いておきたいものの量が多く、商品の補充や入れ替えの作業をするときに、棚を動かして奥にあるものをすぐに出し入れできるというのは大きな利点になっています。

可動の棚にはエレクターシェルフのオプションパーツを利用してハンドルを取り付けたため、重量のある棚も楽に動かすことができます。収納物がすぐに取り出せて移動も簡単にできると、模様替えに対するハードルが下がるので、作業効率向上のための意見交換も活発になり、そこから派生して新しい企画が生まれる、という相乗効果もあるそうです。

テナント側の制限でトップトラックシステムは壁から少し離して設置しなくてはいけませんでしたが、壁際の空間を利用してストック用の棚を置き、収納量を上げることもできました。

▲ 移動棚の奥にもストック用の棚を置いています。

「期待していることにしっかり応えてくれるので本当に満足しています」

移転前のオフィスから7年以上お使いいただき、お二方ともエレクターシェルフへの満足度はかなり高いとのこと。紙のカタログは棚いっぱいに積むと相当な重量になりますが、一度も不具合なく快適に使えているそうです。

「頑丈で、こちらが期待していることにしっかり応えてくれるので本当に満足しています。安心感がすごいです」とは山形さんの弁。業務用シェルフとして、ハードな使用環境にも耐えうる品質はエレクターの核ともなる部分ですので、そのポテンシャルを十分に活用してもらえているのは大変に光栄です。

現在ロジスティクスチームの責任者となっている本間さんは「長く使って、もはや愛着がわいてきています」とおっしゃってくださいました。この先システム面での改善も検討されているそうですが、エレクターシェルフの拡張性を利用し、今後もスムーズなオペレーションを支える棚としてご利用いただければと思います。

▲ 注文を受けたカタログは一つ一つ手作業で梱包されています。

取材を終えて

ソウ・エクスペリエンス様の事例では、トップトラックシステムにはどのような機能があるのか、それが業務の中でどのように活用できるのかをしっかりと把握され、事前の設計を入念に行ったうえで実際の運用に活かされているのがとても印象的でした。

トップトラックシステムを導入したことで作業効率が上がり、発送業務の改善や営業売上の向上にまで貢献できたというお話を伺うことができ、メーカーとしても大変嬉しくありがたい機会をいただきました。

ソウ・エクスペリエンス株式会社の皆様、この度は取材にご協力いただきまして誠にありがとうございました。


Sow Experienceの体験ギフトはオンラインでお買い求めいただけます。



トップトラックシステム

エレクター「トップトラックシステム」は、シェルフにドーリー(台車)とレール等を設置するだけで、可動式の移動棚(移動ラック)になるので、収納効率を大幅に向上できるシステムです。

基礎工事不要で、レイアウト変更や拡張も自在。レールが床面ではなくシェルフの上部にあるので、カートによるピッキング作業も容易に行え、作業の効率化が図れます。

シェルフの専門メーカーならではの豊富な棚板バリエーションとサイズで、あらゆる用途と環境に適応します。

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