スーパーエレクターシェルフの製造工程、職人たちのものづくりへのこだわりをご紹介します。
品質に妥協は許さない。kofu factory
山梨県甲府市にある甲府工場は、シェルフをつくるための一貫生産体制が整っています。
現在では大部分のシェルフは海外工場にて生産されていますが、一部の特注製品やサイズ&カラー・オーダーシステムの製品はこの甲府工場にて生産を行っています。
工場内はほほ全ての工程がオートメーション化され、製品クオリティの維持管理がなされているものの、一部の工程では熟練の職人による手作業も行われています。特に、品質管理の要となる製品検査においては全生産工程中6回にわたるチェックが行われ、それぞれに職人たちが厳しい目を光らせているのです。
コイル状になっているワイヤー線材をカットし、曲げ加工や面取り加工を施してシェルフのもととなる素材を製作します。
カットした切り口部分には面取り加工を施しているので、ひっかかりや怪我を防げます。
加工した線材同士を、シェルフの形状に溶接します。
専用の機械や職人の手作業によって、シェルフの種類やサイズに合わせた溶接加工を行います。
この工程で、よく目にするシェルフの形状ができ上がるのです。
溶接部分の形や大きさにバラつきが出ないように、特に気を使っています。
均一な製品を作るために、日々の練習や経験が重要です。自分の思ったように溶接ができるよう、技術を磨くことは欠かせません。製品の品質には自信があります。
線材の各接合点をスポット溶接により直接融解させて接合するため、物理的な力に対して圧倒的な耐久性を保つことができます。また、シェルフの歪みを防ぐ工夫を施すことで、耐荷重性の高い製品を生み出しています。
シェルフはまだ完成ではありません。高い耐久性を持つ製品づくりには、このめっき処理の工程が重要です。当社では、めっき処理の全11工程を完全自動で行う「自動めっきライン」で、ニッケルめっき処理、クロームめっき処理を行います。
スーパーエレクターシェルフには、その表面にすべて3重めっき処理が施されています。これにより、さびに強く、耐久性に優れたシェルフをつくることができるのです。さらに、全自動プログラムタイプのめっき装置を使用することで、品質も安定しています。
※カラータイプのシェルフは処理方法が異なります。
めっき処理を行ったシェルフにクリア塗装を施すことで、艶のある、より美しいシェルフに仕上げます。また、抗菌効果のある塗料を使用しており衛生面にも配慮しています。
※ホームエレクターの「サイズ&カラー・オーダーシステム」は、お客様からの注文に合わせてその都度1枚1枚手作業でカラー塗装を施します。
こちらの動画ではホームエレクター「サイズ&カラー・オーダーシステム」の手作業によるカラー塗装をご紹介しています。
塗装の厚さにバラつきがでないように季節や気温、湿度によって塗料の吐出量や吹き付け時間を調節しています。また、均一に塗装できるよう、シェルフごとに1枚1枚目視で確認しながら丁寧に塗装をしています。オーダーしていただいた方がいつまでもシェルフを気に入ってお使いいただけるよう、心を込めて塗装を行っています。
塗装方法に静電塗装(電気で塗料が引き寄せられる塗装方法)を採用しているので、塗装ムラを防ぎ、製品の形状に左右されることなく安定した品質を維持できます。
これでシェルフが完成しました。
次は、シェルフを支える柱(ポール)の製作工程を見てみましょう。
※ホームエレクターの場合は、呼び方が「ポスト」となります。
シェルフを支える柱となるポールを製造します。
自動でステンレスパイプに25.4㎝ピッチの溝を刻み、研磨します。その後、ポールキャップやダイカストナット、アジャストボルトなどの付属部品を取り付けて完成です。
※ホームエレクターの場合は、材質と工程が異なります。
組み立ての際の高さ調節のしやすさを考え、ポールには8ピッチ毎にダブルラインを入れています。ラインの太さを変えることで視認しやすいポールができ上がります。
輪ゴムで締めるように圧力で溝をつけるので、パイプの厚さを1.2mmに保てます。パイプを削らないことで、厚さと強度を維持し、溝の精度が上がるのです。
これで全ての工程が完成しました!
完成したシェルフは、丁寧に梱包し、運送中に傷が付かないよう、コーナー部分には緩衝材を使用しています。工場に隣接した物流センターから、製品を皆さまのお手元にお届けします。